地域移行で増える「生徒を預かる責任」
近年、学校部活動の地域移行が進み、
中学・高校の吹奏楽部も例外ではありません。
例えば兵庫県神戸市では、
学校内の吹奏楽部がなくなり、
地域の吹奏楽団がその受け皿となります。
しかし、多くの場合、
団員の方々は教育や医学の専門知識を
持っているわけではありません。
そのため、保護者から預かった生徒が、
安全に・健康的に
そして安心して活動できる環境づくりは
大きな課題です。
医学の専門家が教える「安全な環境づくり」
本セミナーは、
理学療法士が医学的知見をもとに、
吹奏楽活動で起こり得る
身体のリスクと予防法を、
専門用語を噛み砕き、
誰にでもわかりやすく解説します。
怪我や疲労を防ぐ準備運動、
成長期特有の身体変化への配慮、
熱中症・低体温症の予防など、
演奏技術ではなく
「安全と健康」に特化して学びます。
これにより、団員一人ひとりが、
生徒を安心して迎え入れられる知識と自信を
持つことができます。
10分で学べる、信頼を生む知識
全10回・各10分の
短い動画構成なので、
仕事や家事の合間、通勤時間にも
学習可能です。
受講後には、
生徒や保護者から
「この団体なら安心して任せられる」と
感じてもらえる信頼性が高まります。
音楽の経験がない方でも
参加できる内容で、
地域吹奏楽団が
安心と信頼の拠点となるための
第一歩を後押しします。
1. 安全管理は"見守り"が基本
2. ルールと連絡体制の整備
3. 信頼関係を築く声掛け
第2回:活動環境のリスク評価と整備
1. 床と動線の安全確認
2. 照明・空調・換気
3. 荷物・楽器置き場の安全確保
第3回:騒音・聴覚保護の医学的基礎
1. 音圧と耳の構造
2. 危険音量と時間の目安
3. 耳を守る方法
第4回:身体を守るウォームアップとクールダウン
1. 上半身と肩を動かしやすくする
2. 下肢の安定性を高める
3. 練習後は筋緊張を解く
第5回:長時間活動の疲労予防
1. 同じ姿勢を続けない
2. 左右バランスを整える
3. 休憩の質を高める
第6回:思春期の身体発達と配慮
1. 骨の成長と筋肉の発達の差
2. 成長痛や姿勢の変化
3. 精神面の配慮
第7回:熱中症・低体温症の予防と対応
1. 予防策の基本
2. 初期症状の見分け方
3. 対応の手順
第8回:ケガ・体調不良時の応急対応
1. 外傷(捻挫・打撲・切り傷)
2. 関節や小さな部位のトラブル
3. 体調急変時の判断
第9回:メンタルヘルスと安心できる場づくり
1. パフォーマンス不安の理解
2. 肯定的なフィードバック
3. 心理的安全性の高い場
第10回:生徒が自分の身体を守るためのセルフケア教育
1. 自己モニタリング習慣
2. 自分に合ったストレッチの選択
3. 回復のための生活習慣