ピアニストにとっての真の楽器は
ピアノそのものではなく
自らの身体である

ピアニストは"怪我"をしている

近年の研究では、
ピアノ演奏に起因する身体の故障が
驚くほど高い割合で
発生していることが示されています。


しかし、
重要なのはその原因です。


統計分析によれば、
演奏者の手の大きさといった先天的な要因は
故障のリスクファクターではなく、

練習時間や演奏者の性格、
そして何よりも「奏法」、
すなわち「どのように弾くか」が

故障の発生に深く関与していることが
明らかにされています。


音楽家の手の痛みの大部分は、
弾きすぎによって筋肉や腱に
過度なストレスがかかることで生じる
筋骨格系の障害なのです。

"怪我"の原因は何なのか?

ピアニストの"怪我"においては、
伝統的な指導法によって
意図せず生み出されている可能性も
否定することが出来ません。

音楽的な成果を優先するあまり、
身体のメカニズムを無視した指導が、
非効率的で有害な運動パターンを
生徒に刷り込んでしまうのです。

このパターンが
何千、何万回と繰り返されることで、
微細な負荷が蓄積し、
痛みや故障、さらには局所性ジストニアのような
深刻な神経学的状態に
つながることさえあります。

本セミナーのねらい

本セミナーが提唱するのは、
「予防的教育(Preventative Pedagogy)」
というモデルです。

これは、
問題が発生してから「修正」する
対症療法的なアプローチではなく、
最初のレッスンから、
生体力学的に健全な
運動習慣の土台を築くことを目指すものです。

これにより、
後から修正することが困難な
有害なパターンの形成そのものを防ぎます。

これは、
エリートアスリートのコーチが

専門的な技術を教える前に、
まず基本的な身体の使い方を
徹底的に指導するプロセスに似ています。

本セミナーは、
身体の中心(コア)から末端(指先)へ
そして最後にそれらを統括する脳へと、
論理的な順序で進みます。

指導者の皆様が
生徒の音楽的成長だけでなく、
生涯にわたる身体的な健康を守るための
科学的根拠に基づいた知識とツールを
習得することを目的としています。

ちょうど良い長さの15分

各回は15分で完結いたします。

指導の合間の
ちょっとしたスキマ時間や
通勤通学の電車内において
一気に見切ることができる
ちょうどよい長さですね。

視聴期間も
長く設定されていますので、
今年の年末までは
しっかりと学んで頂けます。

ご質問もお気軽に

動画をご覧になられた上で

・もっと内容を詳しく知りたい!
・質問をしたいんだけど...

といった方も
どうぞご安心ください。

・オンライン相談
・対面実技(東京/名古屋/神戸)

それぞれ1時間単位にて、


7月〜10月の期間におきまして
通常価格の50%OFFにて
ご利用頂けます。

動画ではわかりにくかった部分を
マンツーマンにて
心ゆくまで学んでくださいませ。


<ご参照ページ>
みんなの音楽運動学®

ご受講方法

毎週月曜日と木曜日に
動画ご視聴リンクとパスワードが

メールにてお手元に届きます。

お時間のございます折に
お手元のスマホにて
何度でもご視聴頂けます

また、動画の内容に沿った
PDFの資料
お手元に届きます。

開催期間

7月14日(月)
〜9月18日(木)

全20回の各回テーマ

1. 演奏のパワーの源:理想的な姿勢

・「椅子に座る」を観察する
・"良い姿勢"とは何が良いのか?

2. 演奏のエンジン:背骨を考えてみる

・上半身のBracingとEngagingの違いとは?
・"お腹の支え"とは何を意味しているのか?

3. 演奏と呼吸:腕の土台は肋骨

・横隔膜の知られざる貢献
・あばら骨の動きと腕の動き

4. 動きのつながり:運動連鎖

・背中で弾くとはどういう意味なのか?
・全身を1つのユニットとして捉える

5. 肩甲骨:自由のためのアンカー(錨)

・ピアニストの"肩"とはどこなのか?
・腕が自由に動くためのアンカー(錨)

6. 二の腕:重さを活用する

・筋肉は演奏の動きの主役ではない
・脱力の本当の意味とは

7. 肘:重要かつ誤解されやすい関節

・全く違う2つの役割を肘は兼ね備える
・肘は"脱力"できない

8. 前腕1:手のひらの向きを変える

・スムーズかつ大きな"ひねり"の動き
・トレモロや連打の鍵となる

9. 前腕2:指の筋肉があるところ

・"腕が疲れる”の原因が多く集まる
・指を鍛えるのではなく 動きを鍛える

10. 手首:柔軟な橋として捉える

・大きな腕と小さな指の動きをつなげる
・手首は"落ちない"

11. 手のひら:アーチ構造を理解する

・なぜ"卵を手のひらに"入れるのか?
・手のひらの中に収まる筋肉の重要性

12. 1の指:ユニークな構造と特別なルール

・他の指との決定的な違いの数々
・くぐり指の解析

13. 2-5の指の解体新書:独立ではなく協調を

・独立(Independence)ではなく
 分化(Differentation)を
・他の部分との協調が重要

14. 長い筋肉と短い筋肉:見事な役割分担

・指を動かす強い力と弱い力
・役割が判ると脱力が解る

15. 指は何を鍛えるのか?:力ではない事実

・指を曲げる力を強くするのではない
・最高の効率とコントロールを

16. 正確な関節の位置を知る:動きを引き出す

・身体のリアルと演奏のイメージを一致させる
・教える時にこそ正しく伝える

17. 鍵盤を"感じる":脳に情報を届ける

・脳は"結果"を知りたがっている
・ハンマーアクションを指先で知る

18. 望まれない動き:局所性ジストニアと練習

・解明され尽くしていない厄介な問題
・どのような軽減方法があるのか

19. 練習の前後の行動:アスリートとして

・練習の質を高めるための数分間
・休憩がもたらす大きなメリット

20. 身体に不調を感じたら:専門家への相談

・"身体にも"耳を澄まそう
・No Pain is Your Gain

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¥19,500-

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